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問題点を検証する!「憲法改正国民投票法案」 part3

第二東京弁護士会主催のパネルディスカッション
問題点を検証する!「憲法改正国民投票法案」の報告、
Part 3です。

Part 2では
憲法改正の論議についてはふれませんでした。
それは、
護憲、改憲という立場とは関係なく
憲法改正国民投票法案に焦点をあて
この法律について
色々な人に考えてもらいたかったからです。

又、そのために私自身が、護憲派、改憲派、
そのどちらかという事はあえて表明しないほうが
どちらの人にも憲法改正国民投票法案について
考えてもらえるのではないかと思いました。
つまり、思想の上にたっての吟味ではなく
法としての精度にこだわりたいと考えました。
今後もそのスタンスで続けたいと思っています
ので、ご理解下さい。


さてパネルディスカッション時、

伊藤氏の話ですが、講演依頼を受け全国各地をまわっての感想で

「とにかく皆さんが憲法の事を知らない。だからこそ私がよばれる
のも理解はしているが、あまりにも知らない、憲法と他の法律との
違いさえも理解をしていない・・・。
 
  そういう認識もないのに、改憲、護憲というのはおかしいのでは
 ないか・・・、無関心な人が多すぎる。」


そういえば
改憲、護憲の議論を聞いているとき
ただ感情的に「私達は憲法を守らなければなりません~!」とか
ただ短絡的に「この憲法はおしつけられたものである。
     今の時代にあったものにすべきである!」とか

こんな言葉だけでは
あまり心に響かない気がします。
そこからもう一歩、
何故なのか?
では憲法って何なのって考えていく事が大切で
憲法の本質を考えられる人が増えていけば
おのずと方向は示されるのかもしれません。

ちなみに憲法の特質とは、 
 1、自由の基礎法である。
 2、制限規範性がある。
 3、最高法規性がある。この三つだと言われています。

そして、最も大切なのは、
憲法は
国民が国家権力によって、不当に制限されることなく
その自由が保障されるべき為にあるものであり、

その点で、他の法律と全く異なっていることです。


水島氏が

憲法改正の論議が国民の側から起きたものであればともかく
もともと不当に制限される事のないように
その権力を縛っているものなのに、
その権力者側からの「少し緩めて下さい」みたいな
改正論議には疑問が残る。と、話されていました。

  Who → この憲法の担い手はだれなのか 
  What → 何を改正したい?9条?
  How → どのような方法で改正国民投票をするのか、
  Why → なぜ、今、改正をしたいのか?



私達は
もっともっと
知るべきで、考えるべきで、悩むべきで
議論を重ねていくことが必要なのではないかと思います。

 
by MarumiHappy | 2006-02-25 01:35 | 法律

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